ここでは、Linux版のインストール手順を説明しています。
Linux版のRawTherapeeをインストールするにはいくつかの方法があります。 ここでは、おすすめ順にLinux版RawTherapeeのインストール方法を紹介します。
1つ目は、使用しているLinuxディストリビューション向けのパッケージを利用する方法です。 RawTherapeeの公式サイトで配布されているわけではなく、それぞれのLinuxディストリビューションの開発元が準備しているものです。
利点は、簡単なコマンドでインストールできること、パッケージ管理の対象となること、そして、不具合を含んでいる可能性が低いことです。
パッケージのインストール手順は以下の通りとなります。
まずは、RawTherapeeのパッケージのバージョンを確認します。 GNOME端末を開き、
apt-cache show rawtherapee | grep Version
と実行します。
以下のようにバージョンが表示されます。
username@hostname:~$ apt-cache show rawtherapee | grep Version Version: 5.8-1
Ubuntuに含まれているパッケージが5.8であればそれをインストールしましょう。 UbuntuでのRawTherapeeパッケージのインストールは、
sudo apt-get update sudo apt-get install rawtherapee
と実行します。
"続行しますか? [Y/n]"と聞かれる場合は、y と答えて続行してください。
パッケージのインストールが完了したら、メニューに追加されたRawTherapeeのメニュー項目からRawTherapeeを起動してください。
まずは、RawTherapeeのパッケージのバージョンを確認します。 GNOME端末を開き、
su -
として、rootのパスワードを入力して、システム管理者(root)にスイッチします。 続けて、
dnf list rawtherapee
と実行します。
以下のようにバージョンが表示されます。
[root@localhost ~]# dnf list rawtherapee 読み込んだプラグイン:langpacks, refresh-packagekit 利用可能なパッケージ rawtherapee.x86_64 1:5.8-1.fc99 updates
Fedoraに含まれているパッケージが5.8であればそれをインストールしましょう。 FedoraでのRawTherapeeパッケージのインストールは、
dnf install rawtherapee
とします。 "これでよろしいですか? [y/N]"と聞かれますので、y と答えて続行してください。
パッケージのインストールが完了したら、メニューに追加されたRawTherapeeのメニュー項目からRawTherapeeを起動してください。
2つ目は、AppImage形式のパッケージを利用する方法です。
AppImageは、Linuxディストリビューションの種類やバージョンに依存しないパッケージ形式です。 利用者は、AppImageファイルをダウンロードして実行権限を与えるだけで済みます。 そのAppImageファイルを実行するとアプリケーションが起動し、通常通り利用することができます。
AppImage形式のパッケージのインストール手順は以下の通りです。
公式ウェブサイトからRawTherapee 5.8をダウンロードします。 ファイル名は RawTherapee_5.8.AppImage のままにしておきましょう。
ダウンロードしたAppImageファイルに実行権限を与えます。 GNOME端末を開き、
chmod u+x RawTherapee_5.8.AppImage
と実行します。
ダウンロードしたAppImageファイルを実行します。 GNOME端末を開き、
./RawTherapee_5.8.AppImage
と実行します。
上図のようにメニューにRawTherapeeを追加するかどうかの確認メッセージが表示されます。 [Yes]ボタンを押すとRawTherapeeがメニューに登録されますが、ここでは[No]ボタンを押したものとして説明を続けます。
上図のように次回以降はメッセージを非表示にするかどうかの確認メッセージが表示されます。 [No]ボタンを押すと次回以降もメニューにRawTherapeeを追加するかどうかを確認されます。 [Yes]ボタンを押して二度とメッセージが表示されないようにしましょう。