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画像のブラウズと撮って出しJPEG画像の表示

  

RawTherapeeの起動と画像のブラウズおよび撮って出しJPEG画像の表示

では、RawTherapeeを起動して写真のRAW現像に挑戦してみましょう。 ただし、この記事ではまだ写真の補正やRAW現像は行いません。 画像の一覧表示と絞り込み、および撮って出しJPEG画像の表示までをやってみます。

RawTherapeeの起動と画像のブラウズ

では、RawTherapeeを起動しましょう。 Windows版であればスタートメニューやデスクトップアイコンから、Linux版であればメニューや仮想ターミナルからRawTherapeeを起動してください。

1. 起動直後のRawTherapee
1. 起動直後のRawTherapee

上図のように起動するとメインウィンドウが表示されます。 RawTherapeeでは、ほとんどの作業をこのメインウィンドウ上で行います

では、メインウィンドウについて大まかに説明します。 まずは、左上に注目してください。

2. ファイルブラウザ
2. ファイルブラウザ

上図のようにファイルブラウザタブが選択されています。 また、その下にはキュータブと編集タブがあります。

RawTherapeeのメインウィンドウでは、目的に応じてタブを切り替えながら作業を行います。 タブは全部で3つあり、それぞれ以下の役割を持っています。

タブ 役割
ファイルブラウザ 画像の閲覧・画像の選択を行う
キュー キュー(出力予約リスト)の確認や出力処理実行を行う
編集 画像の編集(補正)を行う
  
RawTherapeeでは、補正したRAWファイルをすぐにRAW現像することも、最後にまとめてRAW現像することもできます。 最後にまとめてRAW現像する場合に利用するのがキュー(出力予約リスト)の仕組みです。

では次に、左側のパネルの下部に注目してください。

3. フォルダ
3. フォルダ

上図のようにフォルダが階層表示されています。 Picturesが明るく描かれていますが、これはPicturesフォルダが選択されていることを表しています。

このように、初回起動時にはホームディレクトリの下のPicturesフォルダ(つまり、Windowsではマイピクチャ)が選択されます。

  
"ディレクトリ" とは "フォルダ" のことです。 "ディレクトリ" は "フォルダ" とも呼ばれます。

では続いて、中央の大きな領域を見てみましょう。

4. フォルダの画像が一覧で表示される
4. フォルダの画像が一覧で表示される

上図のように選択中のフォルダ(Picturesフォルダ)の画像が一覧で表示されます。 今回の例では、3つのファイルが表示されています。

  
画像の一覧に表示されるのは、RAWファイルだけではありません。 JPEGファイルやTIFFファイルも表示されます。 つまり、写真以外のイラストなどが置かれていればそれも表示されます。

さらにメインウィンドウの右側にも注目してください

5. 右側にもパネルがある
5. 右側にもパネルがある

上図のようにメインウィンドウの右側にもパネルがあります。 右側のパネルでは、画像の絞り込み、撮って出しJPEG画像の表示、画像の一括処理などが行えます。 なお、右側のパネルは4つのタブで分類されています


メインウィンドウについて大まかに説明しました。 そろそろ実際の作業に入りましょう。

まずは、用意しておいたサンプル写真を表示させます。 デスクトップの下のCameraフォルダに配置されているものとして解説します

6. Desktopフォルダのフォルダ名の前の三角マークをクリック
6. Desktopフォルダのフォルダ名の前の三角マークをクリック

上図のようにDesktopフォルダのフォルダ名の前の三角マークをクリックします。

7. Desktopフォルダが展開される
7. Desktopフォルダが展開される

上図のようにDesktopフォルダが展開されます。 サンプル写真を置いているCameraフォルダが表示されました。

では、Cameraフォルダを選択してみましょう。

8. Cameraフォルダをクリックする
8. Cameraフォルダをクリックする

上図のようにCameraフォルダをクリックします。

9. Cameraフォルダが明るく描かれる
9. Cameraフォルダが明るく描かれる

上図のようにCameraフォルダが明るく描かれます。 しかし、実はまだフォルダは選択されていません

10. Picturesフォルダの画像が表示されたまま
10. Picturesフォルダの画像が表示されたまま

上図のように画像の一覧にはPicturesフォルダの画像が表示されたままです。

ではここで、画像の一覧のさらに上に注目してください

11. 対象フォルダはPicturesフォルダのまま
11. 対象フォルダはPicturesフォルダのまま

上図のように対象フォルダはPicturesフォルダのままであることがわかります。

このように、フォルダをクリックしただけではフォルダは選択されません。 フォルダを選択するには、ダブルクリックする必要があります

12. Cameraフォルダをダブルクリックする
12. Cameraフォルダをダブルクリックする

上図のようにCameraフォルダをダブルクリックします。

13. Cameraフォルダの画像が一覧で表示される
13. Cameraフォルダの画像が一覧で表示される

上図のようにCameraフォルダの画像が一覧で表示されます。 このように、フォルダはダブルクリックで選択しなければなりません

ではここで、このCameraフォルダにアクセスしやすいようにしておきましょう。

14. [+]ボタンをクリックする
14. [+]ボタンをクリックする

上図のように左側のパネルの『場所』の一覧の下にある[+]ボタンをクリックします。

15. 『場所』の一覧にCameraフォルダが登録される
15. 『場所』の一覧にCameraフォルダが登録される

上図のように『場所』の一覧にCameraフォルダが登録されます。 なお、『場所』の一覧では、ダブルクリックではなくクリックで選択することができます

画像の絞り込み

少し脱線しますが、ここで写真の絞り込みについて説明しておきます。 RawTherapeeでは、写真を条件によって絞り込むことができます。 指定できる条件は、F値・シャッター速度・ISO感度・焦点距離・露出補正・カメラ機種・レンズ・ファイル種別です。

条件 RawTherapee上での名称
F値 絞り
シャッター速度 シャッター
ISO感度 ISO
焦点距離 同左
露出補正 露光量補正
カメラ機種 カメラ
レンズ 同左
ファイル種別 ファイル タイプ

では、実際に絞り込んでみましょう。 現在、7ファイルが一覧に表示されていますが、F値が2.8のものだけに絞り込んでみましょう。

1. F2.8のものだけに絞り込む
1. F2.8のものだけに絞り込む

上図のように右側のパネルを(1)の絞り込みタブに切り替え、(2)の"メタデータ絞り込みの適用" をチェックします。 さらに、(3)の "絞り:" をチェックし、入力欄に 2.8 と 2.8 を入力します。

2. 3ファイルに絞り込まれる
2. 3ファイルに絞り込まれる

上図のように3ファイルに絞り込まれます。 F値が2.8の写真だけが表示されています。 このように、RawTherapeeでは写真を条件で絞り込むことができます。

では、絞り込みを解除して全7ファイルが表示される状態に戻しましょう。

3. 絞り込みを解除する
3. 絞り込みを解除する

上図のように"メタデータ絞り込みの適用" と "絞り:" のチェックを外します。

4. 全ファイルが表示される
4. 全ファイルが表示される

上図のように絞り込みが解除され、全7ファイルが表示されます。

撮って出しJPEG画像(カメラが出力したJPEG画像)の表示

ではここで、さらに脱線して、撮って出しJPEG画像(カメラが出力したJPEG画像)の表示方法について説明しておきます。

すでに何度も説明しましたが、RAWファイルには実はJPEG画像が埋め込まれています。 その画像は基本的にカメラが記録したJPEG画像、つまり "撮って出しJPEG画像" と同じです。

RAWファイルにはJPEG画像が埋め込まれている
RAWファイルにはJPEG画像が埋め込まれている

その埋め込まれているJPEG画像をRawTherape上で表示することができます。 その手順を以下で説明します。

1. カメラ出しJPEGタブに切り替える
1. カメラ出しJPEGタブに切り替える

上図のようにファイルブラウザの右側のパネルをカメラ出しJPEGタブに切り替えます。

2. 一覧の画像のサムネイル上にマウスカーソルを乗せる
2. 一覧の画像のサムネイル上にマウスカーソルを乗せる

上図のように一覧の画像のサムネイル上にマウスカーソルを乗せます。

3. ピクセル等倍で撮って出しJPEG画像が表示される
3. ピクセル等倍で撮って出しJPEG画像が表示される

上図のようにRAWファイル中の撮って出しJPEG画像が右側のパネルにピクセル等倍で表示されます。 マウスカーソルの位置を中心に表示されます。

  
ピクセル等倍とは、デジタルカメラのイメージセンサーの1画素をモニタ上の1ピクセルで表示される状態です。 つまり、表示倍率100%のことです。
  
  

まとめ

RawTherapeeでは、ほとんどの作業をメインウィンドウで行います。 メインウィンドウには3つのタブがあり、実施したい内容に応じてタブを切り替えながら作業を行います。 それぞれのタブの役割は以下の通りです。

タブ 役割
ファイルブラウザ 画像の閲覧・画像の選択を行う
キュー キュー(出力予約リスト)の確認や出力処理実行を行う
編集 画像の編集(補正)を行う

最初にやるべきことは、ファイルブラウザで写真が置かれているフォルダを選択することです。 左側のパネルにフォルダが階層表示されているので、そこからフォルダをたどります。

RawTherapeeではフォルダはクリックではなくダブルクリックで選択します。 よく利用するフォルダは[+]ボタンを押して『場所』の一覧に登録することで簡単にアクセスすることができます。

フォルダを選択すると、そのフォルダにある画像が一覧で表示されます。 一覧に表示される写真が多くて見づらい場合は、各種条件で絞り込むことができます。 指定できる条件は、F値・シャッター速度・ISO感度・焦点距離・露出補正・カメラ機種・レンズ・ファイル種別です。

条件 RawTherapee上での名称
F値 絞り
シャッター速度 シャッター
ISO感度 ISO
焦点距離 同左
露出補正 露光量補正
カメラ機種 カメラ
レンズ 同左
ファイル種別 ファイル タイプ

次の記事からは、いよいよ写真の補正に入ります。

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