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3枚目の写真の補正と出力予約(その2)

  

3枚目の写真の補正(続き)

前の記事の『3枚目の写真の補正と出力予約』からの続きです。 この記事では、引き続き写真の補正を行います。

前の記事では明るさの補正までを実施しました。 ここからは高感度ノイズの低減を行います。

高感度ノイズ低減

では、高感度ノイズ低減を行いましょう。 といっても、この写真はISO 100で撮影したためノイズの心配はありません

1. 高感度ノイズの心配はない
1. 高感度ノイズの心配はない

上図のように高感度ノイズの心配はありませんので、何もせずに次の補正に進みます。

細かな色の補正

続いては、細かな色の補正です。 パープルフリンジ・霞(かすみ)・コントラスト不足・彩度不足などが発生していれば補正します。

1. 遠くの山が霞んでいる
1. 遠くの山が霞んでいる

上図のように遠くの山が霞んでいます。 霞んでいるため、コントラストも不足しています。

霞が除去できれば、コントラストも回復するでしょうから、霞の除去だけを考えます。 霞除去ツールは詳細タブにあります

2. 詳細タブをクリックする
2. 詳細タブをクリックする

上図のようにツールボックスの詳細タブをクリックします(またはキーボードのALT+Dを押します)。

  
"Detail" から連想して覚えましょう。
3. 詳細タブに切り替わる
3. 詳細タブに切り替わる

上図のように詳細タブに切り替わります。 この詳細タブには、シャープ化・ノイズ低減・フリンジ低減・霞除去などの細かな補正ツールが含まれています。

霞を除去する前に補正前画像の固定を解除します

4. [補正前の表示設定]ボタンを押す
4. [補正前の表示設定]ボタンを押す

上図のように補正前画像の右上にある[補正前の表示設定]ボタンを押します。 これで、補正ツールを切り替えた時点で補正前画像が書き換えられるようになりました

では、霞を除去しましょう。 霞除去ツールを利用します。

5. 見出しの前の白丸アイコンをクリックする
5. 見出しの前の白丸アイコンをクリックする

上図のように "霞除去" という見出しの前の白丸アイコンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

6. 霞が除去される
6. 霞が除去される

上図のように霞が除去されます。 ただし、コントラストも彩度も不自然なほど高くなってしまいました。 霞除去の効果が高すぎるようですので、少し効果を弱めましょう。

ただし、その前に補正前画像を固定します。 補正前画像が変化しないようにするためです

  
現在の補正前画像の内容は、霞除去を有効にする直前の状態です。
7. [補正前の表示設定]ボタンを押す
7. [補正前の表示設定]ボタンを押す

上図のように補正前画像の右上にある[補正前の表示設定]ボタンを押します。 これで、どれだけ補正ツールを切り替えながら補正しても補正前画像は変化しません

8. 霞除去の強さを 35 に設定する
8. 霞除去の強さを 35 に設定する

上図のように霞除去の強さを 50 から 35 に設定します。

9. 不自然さが消える
9. 不自然さが消える

上図のようにコントラストと彩度の不自然さが消えます。

レンズ/ジオメトリ補正

続いては、レンズに関する補正や変形処理ですが、見ての通りこの写真には不要です。

1. レンズ補正/ジオメトリ補正は必要ない
1. レンズ補正/ジオメトリ補正は必要ない

上図のように風景写真で近くのものはほとんど写っていません。 また傾いてもいないので、レンズ補正もジオメトリ補正も行いません。

  

RAW現像予約(キューへの追加)

3枚目の写真の補正も終わりました。 4枚目の写真の補正に進む前に、3枚目の写真(この写真)のRAW現像予約を行いましょう。

1. [現在の画像をキュー処理に追加]ボタンを押す
1. [現在の画像をキュー処理に追加]ボタンを押す

上図のようにプレビューパネルの下部にある[現在の画像をキュー処理に追加]ボタンを押します(またはキーボードのCTRL+Bを押します)。

2. キュータブに [2] と表示されている
2. キュータブに [2] と表示されている

上図のようにキュータブに [2] と表示されています。 出力予約がキューに追加されたことがわかります。

  

まとめ

霞除去ツールは、ツールボックスの詳細タブに分類されています。

操作/コマンド 説明
ALT+D ツールボックスのタブをを詳細タブに切り替える

霞除去の効果が高すぎると、コントラストや彩度が不自然に高くなってしまっています。 その場合は、霞除去の強さで調整しましょう。

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