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キューの出力予約リストの実行(RAW現像)

  

キューにたまっている出力予約分をまとめてRAW現像

7枚目の写真の補正も終わりました。 1枚目の写真はすでにRAW現像しましたが、2枚目から7枚目の計6枚の写真はキューに出力予約された状態です。

キューにたまっている6枚分の出力予約を実行、つまりRAW現像してJPEGファイルを出力しましょう

1. キュータブをクリックする
1. キュータブをクリックする

上図のように左側のパネルのキュータブをクリックします。

2. キュータブに切り替わる
2. キュータブに切り替わる

上図のようにキュータブに切り替わります。 6枚のサムネイル画像がありますが、これが2枚目から7枚目の計6枚分の出力予約です

では、これら6枚をRAW現像しましょう。 まずは、設定を行います。

3. 設定値も保存するのチェックを外す
3. 設定値も保存するのチェックを外す

上図のように "設定値も保存する" のチェックを外します。

  
"設定値も保存する" がチェックされたままだと、JPEGファイルだけでなくJPEGファイル用のサイドカーファイル(例:"samplephoto2.jpg.pp3")も作成されます。
  
同じRAWファイルを元に、設定を変えながら複数のJPEGファイルを出力するなら "設定値も保存する" をオンにする意味はあります。 出力したJPEGファイルから気に入ったものを選び、そのJPEGファイル用のサイドカーファイル(例:"samplephoto2.jpg.pp3")をRAWファイル用のサイドカーファイル(例:"samplephoto2.orf.pp3")にコピーするという利用方法です。

設定は以上です。 では、キューにたまっている6枚分の出力予約を実行してRAW現像しましょう。

4. スイッチを入れてキューを起動する
4. スイッチを入れてキューを起動する

上図のようにキューにあるスイッチをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。 これでキューが起動し、RAW現像が開始されます

5. キュー内の出力予約が減っていく
5. キュー内の出力予約が減っていく

上図のようにRAW現像が進むとキュー内の出力予約が減っていきます。 キューが空になるのを待ちましょう

6. キューが空になる
6. キューが空になる

上図のようにキューが空になります。 これは、全てのRAW現像が終了したということです

では、デスクトップの下のCameraフォルダを見てみましょう。

7. convertedフォルダが作成されている
7. convertedフォルダが作成されている

上図のようにconvertedフォルダが作成されています。 初期設定のままだとこのようにconvertedフォルダが作成され、その下にJPEGファイルが出力されます。

では、convertedフォルダの中を見てみましょう

8. 6つのJPEGファイルが出力されている
8. 6つのJPEGファイルが出力されている

上図のように6つのJPEGファイルが出力されています。 2枚目から7枚目の写真からRAW現像されたJPEGファイルです。

補正前と後の写真の比較

以下に、補正前と補正後の写真を掲載します。 なお、補正前の写真はカメラが出力した撮って出しJPEG画像です。 補正後の写真はRawTherapeeによってRAW現像で出力したJPEG画像です。

1枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

夜間に蛍光灯を点けた室内で撮影したため色かぶりしています。 ホワイトバランスを "電球" にして色かぶりさせました。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

ホワイトバランスの調整によって青かぶりが解消されています。

2枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空が白飛びしていて山と空の境目がハッキリしていない所があります。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

山と空の境目がわかりやすくなりました。

3枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空が白飛びしていて雲が見えません。 また、霞(かすみ)がかかって遠くの山が白っぽく写っています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

雲が見えるようになりました。 また、遠くの山の霞が低減されています。

4枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

滝のせいで湿度が高いのか霞がかかって白っぽく写っています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

霞が解消されています。 ただ、この補正はやり過ぎです。 コントラストと彩度を上げすぎました。

5枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

ISO 1600で撮影したためノイズが心配な1枚です。 カメラの高感度ノイズ低減設定はオフにして撮影しました。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

カラーノイズが除去されています。 輝度ノイズも低減したため、ややシャープさを失っています。

6枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

被写体の桐の箱が近いため歪曲しています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

歪曲が補正されています。 また、周辺光量低下も解消されています。

7枚目の写真

- 補正前 -画像を拡大する
- 補正前 -

空を広く写したためか、やや暗めに露出されています。 また、周辺光量低下で隅が暗くなっています。

- 補正後 -画像を拡大する
- 補正後 -

全体的に明るく補正され、さらに隅の光量低下も回復しています。

  

ワークフローについて

最後に、RawTherapeeでのRAW現像のワークフローについて補足します。 ワークフローとは作業の流れのことであり、RAW現像ソフトウェアにはそれぞれ想定しているワークフローというものがあります。

RawTherapeeが想定している(オススメしている)ワークフローは以下に掲載されています。

  1. Basics(初歩的な操作手順)
  2. Advanced(高度な操作手順)
  

まとめ

キューにたまっている出力予約の内容はキュータブに切り替えて確認することができます。 また、出力予約分の出力実行(RAW現像)もキュータブで実施します。

 
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